郡上の醤
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古代、味噌から醤油へと分化する中、生まれた「穀醤(こくびしお)」です。
岐阜県郡上の地で抽出された醤(ひしお)です。
大豆と大麦と塩を清流・長良川水系の伏流で醸造。
自然で円やかな味わいが特徴の醤です。
「穀醤(こくびしお)」は大豆、米、小麦などを塩と共に漬けこんだもので、今日の醤油の原型です。
鎌倉時代これらの醤の中から「穀醤」が調味料として生まれます。
さらに「醤から滲み出たり、搾りだした油」といういわば醤油の前身というべきものが現われます。
この時代はまだ味噌と醤油の明確な基準はなく、ドロドロとした「醤」状の物で、
その調味料の固形分と、たまりの部分を日常の生活の中で使い分けていたと考えられます。
やがて、固形部分は味噌として、液体部分は醤油へと分化していきます。
現在の製造も、味噌の発酵・熟成は昔から使っている杉の大桶を使用しています。
杉の桶にはびっしりと酵母菌が生息しています。
味は、最終的にこれらに生息する各種の菌たちが作り出しています。
最新鋭の設備と最古の道具により、その味が造られます。
これにより美味しい味噌が出来上がります。
この味噌から醤油を作る製造過程の間に滴となって生まれる液体があります。
この「郡上の醤」は、古(いにしえ)からの製法に基づきこの滴(しずく)を集めた、
味噌でも醤油でもない、大変美味しい無添加の調味料です。